仄暗い雰囲気が好きになるイチ押しボーカロイド曲
こんにちは、千秋です。
いきなりですか皆さんはボーカロイド楽曲、通称ボカロは好きですか?
私は以前にも言った通り鎖の少女、悪ノシリーズなどの時代からハマり全盛期を学生時代と共に過ごした人物でもあります。
ボカロにも色んなジャンルや曲調、雰囲気があるのですが中でもちょっと病んだ感じのする仄暗い曲が大好きでそればっかり聞いていました。
その中でも特におすすめな曲をいくつか紹介したいと思います!!
プロトディスコ<flower> ぬゆり
フラジールや命ばっかりを作ったぬゆりさんの曲です
どうか!
もっと嫌って 際限なんか奪って
衝動なんかもうどうなってもいい
崇める意味が溢れる前に
オリジナルの地獄に落ちてどうか
もっと祈って 這い蹲って祈って
偶像なんか追い縋っていて
失っていろ 蹴落としていろ
作り上げた虚無に胡座をかいていろ(一番サビ)
前奏で心を掴まれそのまま頭に残るリズムよく流れていきます。
サビの「どうか!」で一気に盛り上がって必死に何かに縋っているような歌い方が好きです
見え隠れする自己否定と苦しさと何かに縋りながらもどこか否定している矛盾感があって癖になりました。
蜘蛛糸モノポリー<初音ミク> sasakure.UK
*ハロー、プラネットやぼくらの16bit戦争などで有名なsasakure.UKさんの曲です
というかsasakure.UKさんの曲が全体的に大好きなんですけど、中でもこの曲が一番好きなんですよね。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」がモチーフでそちらを読んでいればより理解できると思います。
貴方が何様なんだとしても 救いの亡い莫迦だったとしても
千断れそうな愛の様な"賽"を 手繰り寄せたんだ
其の糸が地獄に照り返る "赤色"なんだと気付いて居ても
―僕は其れに縋る事しか 出来なかった訳ですから。(一番サビ)
綺麗な音で紡がれる重たい内容が独特の世界観を生み出しています。
というか初音ミクの声が透き通っていてめちゃくちゃ良いんですよ。
Aメロ、Bメロは比較的ゆっくりなテンポなのがサビで転調してガラッと雰囲気が変わるのが癖です。
特にラスサビは必死に畳み掛けるように走り抜け、「―僕は其れに縋る事さえ 出来無かった訳ですから。 」と余韻で残して終わるのもまた好きです。
また言葉遊びの要素も含まれていて意図(糸)や蜘蛛(雲)など二つの意味に取れるところが含まれているので色々考察しながら聞いてみてください。
ラットが死んだ <初音ミク> P.I.N.A.
(New wordsバージョン)
とある手描き動画から存在を知ったのですが曲調と語感が大好きなんですよ。
不気味な世界観を感じられる情報が徐々に出てきて他の曲とは違うなって感じがします。
曖昧なスピーカー 矛盾点は無いか?
感情伝いに燃え上がった後の灰は誰が埋めてくれるんだ?
アクター担いだ古典芝居じゃないか
初版引っ繰り返してみたら鼠(ラット)が死んでいた(一番サビ)
そこからのネタ晴らしとばかりの間奏からのラスサビの疾走感がカタルシスすら感じるレベルで一気に盛り上がります。
そして最後の「民主主義者(デモクラット)が死んでいた」でタイトルと今までの歌詞に出ていたラットの正体を知り、もう一度見返したくなるんです。
個人的には前の歌詞の方が好きなのですが新しい方も好きなのでよかったら聞いてみてください